睡眠障害・不眠症とは
睡眠は人間の三大欲ともいわれるほど大変重要なものです。睡眠をとることで、心身の疲労を回復するだけでなく、記憶を定着させたりする働きも持ち合わせています。
睡眠障害は、ストレスや緊張などによる心理的なもののほか、痛みや痒みなどの身体的なもの、抑うつや不安などの精神的なものとさまざまな要因で症状が現れます。
現代では多くの人々が睡眠の問題を抱えていることがわかってきました。睡眠障害になると、睡眠に何かしら異常が出はじめ、眠気やだるさ、集中力の低下など日中にも生じ、日常生活に支障をきたします。
そのためどういったタイプの睡眠障害であるのかを確認することが、治療の第一歩となります。
- チェックシートで自己判断してみましょう
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※このチェックシートは、睡眠障害の可能性を判断するもので、診断結果を表すものではありません。
- なかなか寝付けない
- 夜中によく目が覚めてしまう
- 予定時間より、朝早く目が覚めてしまう
- ぐっすり眠った気がしない
- 昼間に強い眠気があり、一度眠ると目が覚めづらい
- 寝ながら動いたり、大声を出したりする
- 足がムズムズして眠れない
睡眠障害・不眠症の分類・症状
睡眠障害・不眠症は下記の分類があります
- 不眠症
- 睡眠障害の代表といえる疾患です。夜の寝つきが悪く、かえって目が覚めたり、途中で目が覚めてしまう、朝早く目が覚めるなどの症状が現れます。日本では成人の5人に1人が不眠症で悩んでいるとされています。
- 概日リズム睡眠障害
- 睡眠時間は毎日一定であるものの、体内時計がうまく調整できなくなったために、睡眠リズムが崩れてしまう病気です。自分が眠りたい(起きていたい)時間帯がずれてしまい、日常生活に支障をきたします。
- 睡眠時無呼吸症候群
- 睡眠時に大きないびきをかき、繰り返し呼吸が止まる病気です。気道が塞がって呼吸ができないため、眠りが浅くなり、睡眠不足によって昼間に強い眠気が起こります。
- むずむず脚症候群
- 主に夕方から寝るときに脚を中心に不快な感覚(ムズムズ、イライラ、痛い、痒いなど)が生じ、じっとしていられなくなる病気です。脚を動かすことで楽になるのも特徴のひとつです。
不眠症は下記のような症状が現れます
睡眠障害のタイプによって症状はさまざまですが、不眠症はさらに4つのタイプに分かれ、症状が重なることもあります。
- 入眠障害
- 寝つきが悪い
- 眠るまでに時間がかかる
- 中途覚醒
- 途中で目が覚める
- 一度起きた後になかなか寝付けない
- 早朝覚醒
- 朝早く目が覚める
- 早く目が覚めて、その後眠れない
- 熟眠障害
- 睡眠時間を十分とったにも関わらず寝た感じがしない
睡眠障害の原因はさまざまなので、問診等で具体的にどのような睡眠障害であるかということが重要です。
ストレス社会とも言われる現代社会において、不眠の訴えを持つ人は増加していますので、
眠れないと感じている方はまずは当院へご相談ください。
睡眠障害・不眠症の治療方法
睡眠障害・不眠症は単純な病気ではありません。症状によってそれぞれ原因があるため、対処法も異なります。
また眠れないからといって睡眠薬を使用すればよいという訳でもありません。当院では睡眠障害・不眠症の原因を明確にし、その対処法と治療法をご提案いたします。そしてまずは睡眠の習慣を整えることからはじまります。必要に応じて薬物療法や認知行動療法なども取り入れ、睡眠の不調を改善します。